リールを選ぶ際に迷ってしまう「ギア比」
みなさんはハイギア派ですか?それとも、ローギア派ですか?
せっかくリールを購入するなら、ギア比も考えたうえで納得のいくお買い物がしたいですよね。
ギア比とは?
そもそもギア比とは何でしょうか?
ギア比とは、「ハンドル1回転あたりにローターが何回転するか」というものを表した数値です。
例えば、ギア比6ならばハンドルを1回転させればローターが6回転します。
このギア比が大きい数字ほど、リール1回転に対する糸巻量が多く、いわゆるハイギアと呼びます。
メーカーやリールの機種によっては多少の差はあれど、ギア比5.8を基準にローギアかハイギアかを判断していいでしょう。
不等号で表すとこんな感じです↓
ローギア < ギア比5.8 < ハイギア
ちなみにシマノですと、ギア比が高い順から、エクストラハイギア(XG)、ハイギア(HG)、ミディアムギア(MG)、パワーギア(PG)となります。
実際にシマノのステラで比較をしてみます。
品番 | ギア比 | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
---|---|---|
4000M | 5.3 | 87 |
4000MHG | 5.7 | 93 |
4000XG | 6.2 | 101 |
ギア比が高くなるほど、ハンドル1回転に巻き取る量が多くなっているのが分かりますね。
ハイギア・ローギアのメリットとデメリット
ハイギアとローギアのメリットとデメリットをまとめてみました。
ギア比 | 糸ふけ回収 | ルアーを速く巻ける | ルアーをゆっくり巻ける | 感度の良さ | 手返しの良さ | 巻き上げ力 | ハンドルを巻く時の重さ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ローギア | 遅い | △ | ○ | △ | △ | ○ | 軽い |
ハイギア | 速い | ◎ | ○ | ○ | ○ | △ | 重い |
リールのハイギア、ローギアを自転車に例えてみます。
自転車で重いギアを漕いだ時、漕ぐのは大変ですが、かなり進みます。
一方で軽いギアの場合、漕ぐ力はいりませんが、漕いでも漕いでもなかなか進みません。
リールも同じです。
ハイギアの場合、巻きあげるのは多少重いですが、速く巻きとれます。
ローギアの場合、巻き取りスピードは遅いものの、軽い力で巻き取れます。
感度も同じです。
坂道を登るとき、真っ先に負荷がかかるのは重いギア、つまりハイギアですね。
同様に考えると、流れの変化を捉えやすいのはハイギアになるということです。
ハイギアかローギア、結局どちらを選ぶべきか?
SHIMANO 23 STRADICここまでで、リールのギア比について説明してきました。
自転車を乗るときにギアを変えるように、魚種や釣りをするフィールドに合わせてリールを変えるのが理想です。
資金に余裕のある人なら問題はないと思いますが、大多数の人は難しいと思います。
そこで、個人的にオススメなのがハイギア。
なぜなら、大は小を兼ねるからです。
ハイギアでもゆっくり巻くことは可能です。しかし、ローギアで速く巻くとなるとかなり大変です。
実際にハイギアとローギアの両方をシーバスフィッシングで使ってみた経験から述べると、やはりハイギアのほうが多彩なフィールドに適応していました。
といってもやはり好みがあります。ぜひ実際に試してみて自分好みのギア比を見つけてみてください。
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