ルアーフィッシングの人気ターゲットであるシーバス。
その美しい魚体、強烈なファイトは、私たちアングラーを魅了して止みません。
その人気さ故に、数々のメーカーから多種多様なシーバスのルアーが発売されています。
「もっと釣りたいけど、どのルアーがいいか分からない…。」
「このルアー、買わなきゃよかった…。」
こんな悩みはありませんか?
選べる範囲が広いのは嬉しい反面、どれを選べばよいのか、アングラーを悩ませる一面も。
また、シーバスは適応能力が高いのが特徴。
砂浜や磯などの海水だけでなく、
河口から100km以上も離れた、森の中の清流
時には街中を流れるちょっとした用水路にまでシーバスは潜んでいます。
当然場所も違えば、時期や場所によって捕食している餌も違います。
どんな状況にも合わせられるように、シーバスのルアーは製作されているんですね。
今回はシーバス歴20年の筆者が、激選したルアーをご紹介します!
ちょっとその前に!
このブログに辿り着いた方は、恐らく初心者の方や中級者の方が多いと思います。
中には、向上心のある上級者の方もいらっしゃるかもしれません。
老婆心ながら、少しお話しさせてください。
それは、
「釣果はルアーが全てではない」
ということ。
もっとシーバスと出会えるように、
ルアーも大切ですが次のポイントを意識してみてください。
今回はあくまでもルアーの紹介なので、簡単にまとめます。
季節に応じたポイントを理解しているか
シーバスは時期によって移動する魚です。
あなたが釣りをしている場所にシーバスはいますか?
例えば、梅雨の時期になると稚鮎(鮎の幼魚)が川を登ります。
すると、川の上流でシーバスが釣れ始めます。
ですが、真冬になると川の上流で釣るのは難しくなってきます。
産卵の為にシーバスが海の深場に移動するからです。
一方で、真冬でもシーバスが釣れるポイントは存在します。
時季に合わせたエリアチョイスが重要です。
潮は動いているか
シーバスは海の魚です。
潮の動きによって活性が全く違ってきます。
それは河川でも同様です。
それでも、ただ潮が動けばいいというわけではありません。
例えば「大潮」
潮の干満差が大きいことが特徴です。
大潮=釣れる
そう考えている方も多いかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
実際は場所によります。
例えば潮の流れが速すぎて、かえって釣るのが難しい場合もあります。
潮が動いているに越したことはありません。
ただ、行き過ぎも良くないことは頭に入れておきましょう。
ベイトを把握しているか
どんなベイトを捕食しているのかを把握しておきましょう。
季節によっておおよその予想は立てられるはずです。
魚のレンジを把握しているか
レンジとは、魚がいる水深のことです。
どこに魚が溜まっているのかを把握することが大切です。
捕食しているベイトに合わせたり、水温だったりで魚のレンジは変わってきます。
魚の反応がある水深を探りましょう。
使い込んだルアーが1つでもあるか
使い込んだルアーはありますか?
今使っているルアーの性能を引き出せていない可能性もあります。
ルアーを使い込んでいけば、水中の動きがイメージしやすく、状況に合わせた適切なルアーチョイスに繋がります。
いよいよ次からはシーバス最強ルアーを紹介していきます。
特殊ルアー編
K2 無限
K2よりリリースされている「無限」
一見バイブレーションのようにも見えますが、全くの別物。
無限はミノー、バイブレーション、シンペン、メタルジグの良い所取りのハイブリットルアーです。
どのジャンルにも属さない唯一無二のルアー。
このルアーの魅力は何と言っても圧巻的な飛距離!
キャスト飛距離 の平均は80m
(なんとPE1.5号ラインを濡らしての実測)
タックルセッティングによってはさらに飛距離が伸びます。
固定重心による安定した動きは、着水直後からシーバスを誘惑。
アクションはデッドスローではローリング、
リトリーブ速度を上げるとウォブリング、
更にリトリーブ速度を上げると不規則なダートに変化します。
この不規則ダートがシーバスのバイトを誘います。
難しいロッドアクションは一切いりません。
投げて巻くだけ。
貫通ワイヤーなので、大型魚がヒットしても安心の設計です。
サイズ展開は5種類。
4.5cm(9g)
6cm(17g)
7cm(26g)
8cm(30g)
9.5cm(48g)
中でもおすすめは7cm。
オールマイティに使えるサイズです。
また、ハクパダーンの時には4.5センチや6センチが効果的です。
小さいルアーにありがちな、飛距離がイマイチなんて事も、無限には関係ありません。
サイズが小さくとも、圧倒的飛距離でシーバスを狙い撃ちします。
フローティングミノー編
シーバス最強ルアー、まずはフローティングミノーのご紹介です。
ちなみに、
フローティングは浮く、
ミノーは小魚を模したルアーのことを指します。
カゲロウ124f
メガバスより販売されている大人気ルアー、カゲロウ124f。
シーバス界で有名な久保田剛之さんがプロデュースしました。
このルアーの特徴は、何といってもナチュラルなアクション。
微細なナチュラルロールアクションは警戒心の高まったシーバスをバイトへと誘います。
特に流れのある河川で爆発的な威力を発揮。
川の流れにのったカゲロウ124fはリアルな魚そのもの。
私はプレッシャーがかかっている場所や清流域でよく使用します。
巻きスピードは低速から中速がおすすめ。
上流からベイトが流されている様子をイメージしながらルアーを巻いていきましょう。
潜行深度は0~20cm。
飛距離と泳ぎ出しの良さも素晴らしいルアーです。
サスケ裂波120
続いては「サスケ裂波120」
アムズデザインより展開されているブランド「ima」が手掛けるルアーです。
発売から20年。
いまだに人気が衰えることはありません。
釣れるシーバスルアーのド定番。
人気の理由は汎用性の高さとアクション。
干潟やサーフ、磯や河川、どんな場所でも対応します。
パイロットルアーとして使われている方も多いのではないでしょうか?
またサイズ展開も豊富で、ベイトに合わせたルアーチョイスが可能です。
アクションはウォブンロール。
しっかりアピールしつつも、派手すぎないナチュラルな動きは警戒心の高い魚も射止めます。
飛距離は現在のルアーと比較すると少し落ちますが、全く問題ないレベルです。
基本はただ巻きですが、ジャーキングもオススメ。
ルアーのバランスが優れているため、
キビキビとしたアクションでシーバスを誘います。
Tuned K-TEN TKLM
タックルハウスより製造されているTKLM。
所謂、「名作」。
誕生から20年以上。
今も尚、数多くのアングラーに支持されていルアーです。
今でこそ、当たり前の用に搭載されている重心移動システムですが、この技術はタックルハウスが生み出したもの。
近年、ルアーの技術力は向上し、今までにない飛距離やリアリティのある見た目が実現できるようになりました。
そのようなルアーと比較すると、一見、TKLMは劣っているように見えます。
事実、飛距離に関しては最近のルアーには敵わないでしょう。
しかし、釣れるルアーは不変的です。
いつの時代でもシーバスを魅了するアクションを持っています。
ルアーの動きはやや派手目。
独特なウォブンロール。
そのどれをとっても唯一無二の存在。
最近のナチュラルアクション思考のルアーとは正反対。
だからこそ、釣れるのです。
また、大型のフックが標準装備。
バレにくく、ランカーサイズがヒットしても安心してファイトできます。
RAPALA J13(FLOATING JOINTED)
世界一有名なミノーです。
ルアーマンでラパラを知らない人はいないでしょう。
ラパラの歴史は古く、現在のミノーの原型を作りました。
カウントダウンシリーズをはじめ、
バルサ材(木材)を使ったミノーが有名です。
通常ウッド製のルアーはハンドメイドルアーに多く、非常に高価です。
しかし、ラパラは違います。
そこも多くのアングラーに愛される所以でしょう。
ウッド素材がプラスチックにはないキビキビとした泳ぎを実現し、
一般的なプラスチック素材では反応しない魚を引き出します。
そんなラパラのルアーの中でジョイントミノーであるJ13をご紹介!
全長13cm、ソルト使用のルアーです。
ジョイント構造かつウッド素材の組み合わせにより
かなりの低速でもしっかりとアクションします。
低速ではクネクネ、高速ではキビキビと動きます。
なおJ13はバルサ素材ではなくアバシ素材です。
バルサより密度が高く比重があります。
そのため、バルサ素材と比較して飛距離を出すことが可能になりました。
もちろん飛距離では樹脂製の重心移動には敵いません。
ですが、ルアーのアクションに関してはウッド製が最強でしょう。
シンキングミノー編
続いてはシンキングミノー編です。
シンキングとは、沈むという意味です。
コモモ110S カウンター
サスケ120裂波同様、アイマからリリースされているシンキングミノーです。
このルアーのメリットは対応できるベイトの幅が広い事。
イメージとしてはシンペンとミノーの中間といったところでしょうか。
デッドスローではほぼアクションせずにルアーを引いてこれます。
これがバチパターンにハマります。
通常のリトリーブではやや控えめなアクションでウォブリングします。
派手なアクションではないので魚を寄せる力は弱め。
一方で、このアクションがスレたシーバスに効果絶大。
「シーバスは着いている。しかしスレて喰わない。」
そんな時に使いたい、喰わせに特化したルアーです。
またフックが3本搭載なのも素晴らしい。
バイブレーション・ソフトルアー編
続いてはバイブレーションルアーです。
飛距離が出やすく、リトリーブ中に振動がよく伝わるバイブレーションは初心者でも使いやすくおすすめです。
シリテンバイブ
MADNESSからリリースされている「シリテンバイブ」
断言します。
このルアー最強です。
通常のバイブレーションと違い、このルアーはシリコン製でできています。
適度な柔らかさをもつシリコンボディ
そしてレーザーカット貫通ワイヤー
まるで生き物のようななまめかしいアクションを生み出します。
また、安定したバランスで、ほぼ水平に近い一定のスイミング姿勢を保ちます。
普通のバイブレーションでは波動が強すぎたり、フックの音が水中に響き渡ることでシーバスに違和感を与えてしまいます。
しかし、シリテンバイブなら、針音すら抑えたスレに強いサイレント仕様となっております。
お値段は張りますが、是非持っておきたい至高のルアーです。
また、おすすめは銀粉カラー。
反応が段違いです。
VJシリーズ
コアマンからリリースされているvjシリーズ
vjとはバイブレーションジグヘッドの略です。
とにかく、釣れます。
もはや餌。
バイブレーションするジグヘッドのアピール力。
プラスチックルアーでは出せないソフト素材ならではの波動。
集魚力と喰わせに特化してます。
釣れない訳がない。
どんなに苦しい状況でも魚を引っ張ってきてくれる、それがVJです。
ダイソーからも類似商品が出ておりますが、バランスのよさ、フック絡み、ワームの動き、どれをとってもVJの方が上。
もちろん価格もダイソーより高いですが、本家も持っておいて損はないでしょう。
信頼度が違います。
UKベイト
シーバスルアーフィッシングのエキスパートである嶋田 仁正さんが立ち上げた会社「マルジン」からリリースされています。
UKベイトは一見VJに似ていますが、動きは全くの別物。
速巻きでの安定性もさることながら、このルアーはスローリトリーブもおすすめ。
見切られる事のないフォルムやアクション。
ここぞというポイントで投げてみてください。
ボラコン150
シーバス界隈で超人気のルアーメーカーBlueBlue。
その人気さ故、ルアーの入手すら難しいことも・・・。
数多くのヒット商品の中から、
ボラコン150をご紹介します。
ソフト素材とジョイントのような構造
これにより艶めかしい動きが生み出されます。
その動きは決して派手でなく、
まさにリアルベイトそのもの。
また、ジグヘッドワームと違い、沈みすぎません。
2つのアイを使い分けることで、水中を漂わすアクションも可能!
ボラコンが特に爆発するのは、大型のベイト×スレた状況のときです。
ハイフロートモデルもありますので、状況に応じて使い分けてみてください!
おわりに
以上、シーバス最強ルアー10選でした。
このルアーをタックルボックスに忍ばせておけば、どんな状況でもシーバスを引き寄せてくれる可能性が高いです。
ぜひ、最強ルアー使いこなし、あなたのシーバスフィッシングライフを充実させてください。
それでは!